日本の将来ビジョンは大丈夫か?

ニッポン2021-2050 ITツール

最近、久々に本を読み切りました。猪俣さんと落合さんの書いた本「ニッポン2021-2050」という本です。2018年10月刊ということで、ずいぶん前のです。

この手の本はあまり読まないのですが、なかなか興味深かったです。
評価も高いようです(アマゾンで★4つ、コメント100件)。こういう本はとくに官僚に読んでもらいたい本ですね。

「2021-2050」本、私なりの要約

結論は、『モチベーション(自分が何をしたいのか)を明確にし、「言語化能力」、「論理力」、「リスクをとる力」、「専門性」をもって、新しい価値づけをする。日本国家のビジョンを切り開いていく必要がある。』ということ。 {※私のつたない感想です。)

過去を踏襲する必要はない。一見価値がなくてもよい。それぞれが専門性を持ち、隙間ができたらまたそこを埋めていけばよい。ということです。

平成の時代は空白の30年(社会的課題が取り残されたまま)であった。2000年に入り何か新しくなるかと思ったが、そうではなかった。そもそも、日本国家とは明治以降の近代化の過程(欧米に追いつけ・追いこせ)で生まれたものであるが、今後もその欧米流を引き継ぐ必要はない。

テクノロジーの進化が日本の課題を解決していくかもしれないが、これまでのような、日本をひとくくりに考える政策の在り方は変えなければいけない。東京と地方は全く異なる状況にあり、今後はさらに違ってくる。

主な見出しの抜粋

(※目次ではありません。私が勝手に箇条書きしたものです・・・)!

  • テクノロジーは社会課題を解決する
    ・・・社会課題が取り残された平成の30年間
    ・・・地方を肌感覚で知らなければ日本のビジョンは描けない
  • 日本の風景論
    ・・・国民国家になって日本の風景は創られた
  • 日本システムの弊害 縦割り行政
    ・・・統治構造を変えるポリティックの力
  • 目的を忘れたルールに縛られるな
  • ビジョンを描くにはまず歴史を知ること
  • 2021年以後をデザインする時代を切り開く力

勝手に、まとめてしまいました。今まで私はこういうことを読んだり、考えたりがなかったのです。もっと勉強しないといけない、と思いました。

平成時代のまま日本のビジョンが確立されず、課題が置き去りにされたらどうなるのか?

上記について、みずほフィナンシャルグループのリサーチユニットの方々がまとめています。
資料名:「2050のニッポン 〜課題を乗り越え、輝き続けるために〜」(2017年12月)
先の「2021-2050ニッポン」より先に書かれたものです。

2017年から変わらずにいると・・・

  • 雇用のミスマッチ・・・AI・ITを活用できる人材とそうでない人材の間で格差が拡大
  • 財政ひっ迫の影響・・・インフラ整備が進まず、老朽化設備が増加・事故が多発
  • 医療費増加・・・保険料高額化、皆保険制度が危機に
  • 産業の空洞化・・・人材の海外流出
  • 資源・食料の確保が困難か・・・国民コストの増大

これまで安全であった社会が、持続的成長ができず、隔絶された社会に!

なお、社会課題が解消された未来の姿については調査資料をご覧ください・
同調査資料のURLは、以下の通りです。
https://www.mizuho-fg.co.jp/company/activity/onethinktank/forum/pdf/20171214_02.pdf

三菱総研さんも2019年10月に将来ビジョンを発表しております。
(参考)三菱総合研究所の未来社会構想2050 

その直後2019年12月から新型コロナウィルス問題が発生ししたのです。
今は2022年、いまだにコロナウイルスの渦中にあり、空白の年が続いているのでしょうか!?

官僚はどう考えているか

内閣府・・・
これからの日本 ~「日本21世紀ビジョン」報告の紹介~ (2005年4月)
 「ニッポン2021-2050」より前の平成の半ばの報告です。
その将来像は、
①開かれた文化創造国家
⇒実現ための具体的行動
・一人一人の「人間力」ともいえるものを高めるための多様な教育サービス・システムの提供。
・知的基盤を確立し、イノベーションを促す。
・早急に東アジアの経済統合に取り組み、外国人労働者の積極的受け入れを進め、財・人・資本の円滑な流れをつくる。
・地球環境問題等、地球規模の課題解決にリーダーシップをとる。
・効果的な対外戦略のための体制の整備・交渉力やコミュニケーション能力・専門的知見を備えた優れた人材を育てる。

将来像は続きますが、略させていただきます

経済産業省・・・
2030年、2050年の未来を見据え、「旧来の日本型雇用システムからの転換」と「好きなことに夢中になれる教育への転換」を! 2022年5月

国土交通省・・・
2050年を展望した国土の方向性と課題を公表します
~「国土の長期展望専門委員会」中間とりまとめ~
  2020年10月

未来は明るい!?

大丈夫、今のAIはまだ弱いAI(学習した範囲内であれば、人間を上回る能力をもつ)で、
今後、強いAIが開発される(自分で考える能力を持つ)。そうしたら、最高の言語能力と論理力、専門性をもって、慣例に忖度なしの「将来ビジョン」を打ち出してくれるぞ!?

シンギュラリティ・・・AI技術の革新的な発達により人間の知能を超え、社会が激変するポイント

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